お知らせ一覧 お知らせ一覧

  • Question.

    2-3歳の子どもが気に入らないことがあると物を投げたり、叩いたり、頭を物にぶつけたりします。大丈夫でしょうか?

    Answer.

    2-3歳の子どもはまだ十分に言葉で自分の意思を伝えることができません。したがって、自分の思いが伝わらないので、怒ったりストレスがたまったりします。
    言葉がうまく話せないので物を投げたり、叩いたりなどして自己主張をしているわけです。これが「魔の2-3歳」と言われる由縁ですが、これは正常な精神発達なのでご心配には及びません。
    4-5歳になっておしゃべりが上手になって、自分の思いを言葉で伝えられるようになればこのような癇癪は自然と落ち着きます。くれぐれも頭ごなしに怒鳴りつけてやめさせたり、叱ったりしないで下さいね。将来、自己主張のできない子になってしまうかもしれませんよ。のんびり温かい目で見守ってあげて下さい。
  • Question.

    かぜに抗菌薬は効きますか?

    Answer.

    「かぜ」というのは、一般的にはウイルスが原因の呼吸器感染症のことを指します。病気を起こす微生物には大きく分けると、ウイルスと細菌があり両者はまったく別の生きものです。ウイルスは単独では生存できず、他の生物の細胞に寄生して自身を増殖します。
    一方、細菌は栄養を摂取してエネルギーを生産し、他の生物の細胞がなくても自身で増殖することができます。抗菌薬は細菌の細胞を攻撃する薬なので細菌に対しては効果がありますが、ウイルスには効力がありません。インフルエンザなどの一部のウイルスにはその増殖を抑える薬はありますが、ウイルスそのものを攻撃する薬は現代の医学では存在しません。したがって、ウイルスへは私たちは手出しができず、ウイルス感染症へは日にち薬でひたすら症状が良くなるのを待つしかないのです。
  • Question.

    こどもがたばこを飲み込んだかも知れません。

    Answer.

    まずは本当に飲み込んだか、飲み込んだとしたらどれぐらいの量を飲み込んだかを残ったたばこの切れ端の量から把握し、受診時は切れ端を持参して下さい。たばこを1本分以上の誤飲は乳児では致死量です。たばこを浸した液体を誤飲した場合は、ニコチンが溶出されており、重症化しやすいので早急に受診して下さい。たばこ誤飲は一般的に無症状~軽症が多いです。主な症状はニコチン中毒によるもので悪心・嘔吐です。嘔吐は誤飲後10~60分にみられます。他に頭痛、下痢、よだれ、過呼吸、興奮、顔色不良、発汗を伴い、意識障害、けいれんを生じる場合がありますが、これらの症状は2~4時間以内に出現することが多いです。牛乳や水を飲ませるとニコチンの溶出が進む可能性があるため、水分は飲ませないで下さい。4時間の観察で症状がなければ問題ありません。症状がある場合は速やかに受診して下さい。
  • Question.

    こどもが高い所から落ちて頭を打ってしまいました。小児科を受診したらよいですか?

    Answer.

    落ちた地面が、畳・じゅうたん・芝生・砂地などの柔らかい地面であれば1歳以上のお子さんであれば1m以内の高さから落ちても大事にいたりません。落ちてひとしきり泣いた後、たんこぶはできていても普段通り過ごしているようであれば特に問題ありません。墜落・転落後、頻回の嘔吐、激しい頭痛、意識障害、けいれん等の症状がみられるようであれば、脳神経外科へ直接受診しましょう。小児科は内科的な病気をみることはできますが、外傷や骨折、怪我などの外科的な病気、すなわち手術や外科的処置を要するものは対応できません。頭の怪我は脳神経外科、骨折は整形外科、鼻血は耳鼻咽喉科、切り傷や火傷は形成外科を受診するのがオススメです。
  • Question.

    こどもが薬を嫌がって飲んでくれません。どうやって飲ませたらよいですか?

    Answer.

    子さんの年齢によって、お薬にも飲みやすい形があります。同じ名前や効果の薬でも、シロップ(甘い液体の薬。いわゆる“水ぐすり”)、粉薬(甘味がついていますが後味が苦いことが多い)、錠剤(ラムネのような粒状の薬。無味無臭)の3つの剤形があります。0歳~小学低学年まではシロップ、小学低学年~高学年までは粉ぐすり、中学生以上は錠剤が飲みやすいので、お薬を処方してもらう時にお好みの剤形をお伝え下さい。小さいお子さんの中にはシロップも粉薬も苦くて嫌いな人もいます。例えば、幼児のお子さんでも、もし錠剤を飲めそうなら苦くて量の多い粉薬よりも、量が少なくて味のない錠剤の方が意外に飲みやすかったりします。ノドに詰まっても溶けて安全なラムネなどで飲み込む練習をして、錠剤が飲めるか試してみるのも良いかもしれませんね。

    【粉薬の飲ませ方】
    ① 1回分の薬の入った袋の口を切る
    ② 袋の中にスプーンで極少量(スプーン1杯以下)の水を入れる。砂糖小さじ1杯追加してもよい
    ③ 手早くかき混ぜて、そのスプーンで子どもの口のやや奥に薬を入れる
    ④ 子どもが飲み込めたら、ほめながら、好きな飲み物を飲ませる

    【薬の味をごまかしやすいもの】
    薬は均一に混ぜるよりも、粉薬をはさむようにして、さじにのせて食べさせる。
    ・パンに塗るチョコクリーム
    ・コンデンスミルク(練乳)
    ・ジャム(粒のあるイチゴよりリンゴがよい)
    ・アイスクリーム、ゼリー
    ・らくらく服薬ゼリー「おくすり飲めたね」(株式会社 龍角散)
  • Question.

    子どもに対してついイライラして怒ってしまいます。

    Answer.

    1~3歳の子どもはよく泣いたり癇癪を起こしたりします。これはまだ言葉がうまく話せないため自分の意思を親や相手に伝えられないため、暴れたり叩いたり物を投げたりして何とか自分の思いを伝えようとしているのです。「魔の2-3歳児」と言われる由縁がそれです。5歳頃になるとおしゃべりも巧みになって、自分の言いたいことが言葉で伝えられるようになるため精神的に落ち着いてきます。それまで温かい目で見守ってあげて下さい。決して、乳幼児のお子さんが親のいうことを聞かないからといって怒ったりしないで下さいね。おどおどして常に他人の顔を伺ったり、自己主張できない精神的に不安定なお子さんになってしまいますよ。
  • Question.

    子どもに大人の解熱鎮痛薬を使ってもよいですか?

    Answer.

    子どもに使用する解熱剤の大人に使用する解熱剤は成分が全く異なります。子どもに使用する解熱剤はアセトアミノフェンで解熱鎮痛効果はマイルドですが副作用はほとんどありません。一方、大人に使用する解熱剤は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であり、アセトアミノフェンに比べて解熱鎮痛効果は強力である反面、飲み過ぎると消化性潰瘍や肝臓・腎臓を傷めたり、けいれんが起きやすくなったり副作用が多いです。したがって、子どもに大人の強力な薬を与えると、体温が下がり過ぎてしまったり副作用が出てしまったりすることがあります。但し、中学生(13歳)以上に場合は、ほぼ大人と同じ体格に成長しているため大人の薬を使用しても構いません。したがって、解熱剤に限らず小学生以下の子どもに大人の薬と使うことは避けるべきです。
  • Question.

    子どもの偏食が強く、決まった物しか食べません。このまま放っておくしかないですか?

    Answer.

    偏食は食物繊維不足による便秘、高カロリー食による肥満やメタボ、高脂質食による脂肪肝炎や動脈硬化、高塩分食による高血圧、甘い物ばかり食べることによる虫歯など将来的にさまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。
    また社会人になってからも食べられないものが多いと会食の席で恥ずかしい思いをしたり、相手に不快な印象を与えたりすることもあります。

    3歳ぐらいまでの偏食は、年齢的なこともあり、まだ言葉がわからずバランスのよい栄養摂取について話しても理解できないので放置しても良いです。
    言葉が理解できるようなれば、言い聞かせて嫌いな物でも食べてみる、作った人の気持ちを考えて食事を残さないといった好き嫌いのない子に育てていくのが望ましいですし、それが食育というものです。

    偏食になる原因として、以下の7つの「こ食」があります。



    「孤食」…人と関わらず子ども1人で孤独にする食事。
    「子食」…大人が同席せず、子どもだけでする食事。
    「個食」…食物へこだわりが強く、決まった物しか食べない食事。
    「小食」…ダイエット目的等で意図的に少量しか食べない食事。
    「濃食」…外食やお惣菜などの味の濃い高塩分・高脂肪の食物を好んで食べる食事。
    「粉食」…パンやカップ麺などの粉、小麦粉を材料とするインスタント食品を主に食べる食事。

    これらの背景には、核家族化、女性の社会参加による共働き、家事労働の簡略化などの大人の事情と、塾や習い事、アルバイトなどの子どもの余裕のない生活により家族との食事時間が合わず、コンビニ等の簡便に食物が手に入る都市型生活スタイルが増えたことによる家族機能の低下があります。
    祖父母、両親、兄弟そろっての家族団らんの場が減った結果、子どもは食事の作法、行儀、コミュニケーションや対人能力が身につかず、感情や情緒のコントロールなど精神的な発達が阻害されます。
    偏食を治す理想の食事とは、家族全員で食卓を囲み、楽しく会話し、作法・偏食に対する注意も受けながら同じ食事をすることです。それが子どもの食欲を増進させ、自分が嫌いな物を家族が美味しそうに食べるのを見て、自分も食べてみようと思い、意外に食べられることに気づき、新たな味の発見・味覚体験につながります。
    一人でご飯を食べる子供
  • Question.

    この子はお兄(姉)ちゃんを育てた時と成長や発達が違います。異常でしょうか?

    Answer.

    2人以上のお子さんをお持ちの親御さんでは、しばしば兄弟を比較されることがあります。
    兄・姉と弟・妹は同一個体ではないため成長や発達、性格や趣味が異なるのは当然のことで、比較することは意味がありません。
    例外的に性別や顔、性格も似ている双子(一卵性双生児)の場合は、お互いにほぼ同一の遺伝子を持っているため、成長・発達に関しては同じような経過をたどることが多いです。

    「お兄ちゃんは成績優秀でスポーツもできるけど、何で〇〇ちゃんはお兄ちゃんみたいに上手にできないの!」などとあまり兄弟を比較しすぎると、下のお子さんが劣等感や不満を抱いたり、萎縮したりする場合があるのでほどほどにしておいた方がいいですよ。
  • Question.

    胃腸炎の時に嘔吐物や下痢の後の消毒はどうしたらよいですか?

    Answer.

    ノロウイルスにはアルコールは効きません。汚物の処理には薄めた次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤など)を使用します。ノロウイルスによる嘔吐物は乾燥して粉塵になって舞い上がり空気感染する場合があります。
    ⑴ 嘔吐物や糞便を処理する時は、使い捨てゴム手袋・マスク・エプロンを着用します。
    ⑵ 濃度0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを浸した新聞紙や不要な布で嘔吐物を静かに覆い、外側から内側に向けて拭き取りましょう。廃棄物がしっかり浸るくらいの消毒薬と一緒にビニール袋に入れて口をしっかり縛り、廃棄します。
    ⑶ 床などは雑巾に濃度0.02%の次亜塩素酸ナトリウムを含ませて拭き、5分ほど放置した後に水拭きします。
    ⑷ 処理後は使用したゴム手袋などもビニール袋に入れて廃棄し、最後に丁寧にハンドソープで手を洗いましょう。
    ⑸ 衣類やタオルなどの布製品は、嘔吐物や糞便をできるだけ取り除いてから0.02%の次亜塩素酸ナトリウムで消毒するか、全体を85℃以上の熱湯に1分以上つけて加熱消毒します。

    〔薬局で買える塩素系漂白剤の種類〕
    ・ハイター[花王]
    ・ブリーチ[ライオン]
    ・ピューラックス[オーヤラックス]
    漂白剤

    〔0.1%の次亜塩素酸ナトリウムのつくり方〕
    ペットボトル1本分(500mL)の水に、塩素系漂白剤10mL(ペットボトルのキャップ2杯分)を加えると0.1%の消毒液ができます。
    →嘔吐物や糞便の処理に使いましょう
    〔0.02%の次亜塩素酸ナトリウムのつくり方〕

    ペットボトル1本分(500mL)の水に、塩素系漂白剤2mL(ペットボトルのキャップ1/2杯分)を加えると0.02%の消毒液ができます。
    →床、ドアノブ、便座、テーブル、おもちゃなどの消毒に使いましょう。
    除菌
  • Question.

    胃腸炎(嘔吐・下痢)の時は食事や水分はどうすればよいですか

    Answer.

    腸炎は1~2週間以内に自然治癒しますので、この期間に脱水を防ぐことが重要です。嘔吐や下痢が出現した時点で、速やかに自宅で経口補水療法を開始して下さい。

    1.経口補水療法
    水分だけでなく糖分、塩分(電解質)を補給することが大切です。すなわち白湯やお茶だけ飲んでいてはダメということ。
    〔飲み物〕
    ・経口補水液OS-1
    ・水1Lに食塩3g(小さじ1/2杯)と砂糖
    8g(大さじ2杯)を加えたもの
    (※レモン果汁を少量加えると飲みやすい)
    ・スポーツドリンク (500ml/本)に食塩1~2g(1~2つまみ)加えたもの
    ・野菜スープや味噌汁
    ・赤ちゃん(1歳未満)には母乳またはミルク
    〔飲ませ方〕
    必要な量は1日かけて体重1kg当り50~100mL。1本500mLのペットボトルに換算すると、1歳:1~2本以上、3歳:1.5~2.5本以上、小学生:2~3本以上、中学生:3~4本。

    ・嘔気が強い時は、1回当りペットボトルのキャップの量(5mL)を5~10分おきに与える。それでも飲んだ直後に吐く場合は、30~60分ほど水分を与えず胃を休ませる。
    ・お子さんが吐いていても、嫌がって欲しがらなくても飲ませ続けることが大切。
    ・赤ちゃんへの母乳・ミルクは薄めずに与えて下さい(薄めても症状が軽くなるわけでなくメリットはありません)。

    2. 食事療法
    食べられそうなら年齢の応じた普段の固形の食事を続けても良いです(必ずしも絶食にする必要はない)。白米もお粥にする必要はありません。お粥は普通に炊いたごはんよりも水分を多く取れるだけで特に消化に良いわけではありません。普通のごはんもよく噛んで消化されれば同じ粥状になります。

    〔おすすめの食べ物〕
    お粥、白パン、豆腐、シリアル、アジやカレイなどの脂肪の少ない魚の煮つけ、鶏肉、卵、ヨーグルト、軟らかく煮た野菜、すりおろしリンゴ、バナナ、ゼリー飲料

    〔避けたい食べ物〕
    炭酸飲料、糖質の多い飲料、牛乳、コーヒー、香辛料、揚げ物、高脂肪の食事、柑橘系の果物、こんにゃくやごぼう等の食物繊維が多く消化に悪い物
  • Question.

    救急車はどういう時に呼べばよいですか?

    Answer.

    救急車は早急に治療や処置をしないと重症化、後遺症や死亡などの予後不良が予測される患者さんを緊急に搬送するためにあります。大人に比べて子どもの場合は、命に関わる病気にかかることは非常に稀です。したがって、安易に救急車をタクシー代わりに呼ぶことは、本当に命を救わなければいけない患者さんへの救急車を1台奪ってしまうことになり、人間として道徳的にも慎まなければなりません。小児で救急車を呼ぶべき状況(救急車の適正利用)とは、①けいれん、②熱傷や交通事故などの外傷、③意識がない、④呼吸困難、⑤顔色が紫色、⑥心肺停止などの症状がある場合です。発熱のみ、泣き止まない、泣き方が普段と違う、嘔吐がとまらない、お腹を痛がっている、昼間受診したが何となく心配などの場合は、緊急性に乏しいため救急車を呼ぶ必要はありません。自家用車やタクシーなどの公共交通機関を利用して受診するようにしましょう
  • Question.

    誤ってこどもに熱湯がかかってしまいました。小児科を受診したらよいですか?

    Answer.

    まずは熱湯で濡れた衣服を脱がせて、受傷直後であれば10~15℃の流水で15~30分程度冷やして下さい。処置は早ければ早いほどよいです。氷などを用いずに冷やし過ぎないよう気をつけてください。水ぶくれ(Ⅱ度熱傷)は破らないようにして下さい。初期の処置を行ったら、やけど(熱傷)は外傷ですので、形成外科を直接受診しましょう。小児科では治療の必要がないⅠ度熱傷(痛みを伴う赤い腫れのみで水疱を伴わないもの)であれば、診察のみ可能ですが、Ⅱ度以上の熱傷になると専門的な処置や入院が必要になります。また重度になると治癒後に皮膚がケロイド状に拘縮(皮膚がひきつることで体が動かしにくくなること)して形成外科的な手術が必要になることもあります。
  • Question.

    坐薬の使い方を教えてください

    Answer.

    子どもに使用する坐薬には、主に解熱剤、制吐剤、抗けいれん薬の3種類があります。
    生後6ヵ月以降から使用できます。

    1回使用量は子どもの体重1kg当たりの用量で換算し、
    解熱剤:10mg/kg、制吐剤:1mg/kg、抗けいれん薬:0.3~0.5mg/kgです。
    使用間隔は、解熱剤:6時間以上、制吐剤:8時間以上、抗けいれん薬:8時間後です。
    坐薬は棒状の固形物で、必要量を坐薬の太い方からハサミで切って使用します(大体の目安で構いません)。

    例えば、体重12kgの子どもの場合、1個200mgの解熱剤を2/3の大きさにカット(すなわち120mg)して使用します。
    カットした坐薬は包装をはがして薬を取り出します。
    坐薬に水またはオリーブオイル、ワセリン等をつけて潤滑よくさせます。
    子どもを仰向け(または横向きで足を曲げて丸くなる)に寝かせ坐薬の太いとがった方からおしりの穴に深く押し込んで下さい。
    挿入した後は足を元の状態にもどすと自然と奥まで入ります。出てきそうであれば、しばらくティッシュで押さえておきます。
    座薬
  • Question.

    子どもが固形物(硬貨、画鋲、おもちゃの破片など)を飲み込んでしまったかもしれません。

    Answer.

    子どもが異物を飲み込んだとしても、画鋲や釘などの鋭利な物も含めて大抵は便に包まれて特に体を傷つけることなく排泄されることが多いです。そのため、お子さんが特に症状がなく元気であれば通常通りの生活で便から出てくるのを待つのも一つの方法です。医療機関を受診しても経過観察のみの場合が多いです。異物が金属であればレントゲン写真で写り場所の特定ができますが、金属以外は写らないため内視鏡以外に確認手段がありません。内視鏡検査の適応は、①飲み込んだ異物がボタン電池、複数個の磁石、固形化学洗剤・漂白剤である場合、②異物が胃の中に1週間以上停滞している場合などです。内視鏡検査をするには、静脈麻酔薬を使用するため入院が必要になります。小児消化器病医または小児内視鏡を行ってくれる消化器内科医がいる病院でないと内視鏡をすることができません。
    どうしても心配、内視鏡での摘除をご希望であれば、以下のポイントに注意して、小児内視鏡が可能な病院へ直接受診しましょう。

    1. 誤飲後3時間以内に受診して下さい(※3時間以上経過すると胃より先の腸へ流れてしまい、摘除できなくなります)。
    2. お子さんは上半身を起こさず、できるだけ横になった姿勢のままで来院下さい(※体を起こすと重力で異物が胃より先の腸へ流れてしまい、摘除できなくなります)。
    3. 物を飲んだり食べたりさせないで下さい(※内視鏡検査しても食べ物で見えなくなります)。
    4. 飲み込んだと思わるの異物と同じものを持参して下さい。
  • Question.

    子どもが発熱したときにどのタイミングで病院(診療所)を受診したらよいですか?

    Answer.

    生後6ヵ月以上のお子さんの場合、発熱の原因はかぜ(即ちウイルス感染症)の場合がほとんどです。ウイルス感染症は2-4日間で自然解熱することが多く、特に特効薬もありません。発熱があっても起きて遊ぶ元気があったり、飲んだり食べたりできていれば2-3日間は自宅で発熱の様子をみてもかまいません。
    もし発熱が3日間以上続くようでしたら、細菌感染症や他の病気の可能性も出てくるため、医療機関を受診するようにして下さい。但し、生後3ヵ月以下の新生児・乳児の場合は、本来、お母さんからへその緒や母乳を通じてかぜに対する抵抗力(抗体)をもらっており発熱を起こさない時期のお子さんです。そのようなお子さんが発熱を起こした場合は、重症の細菌感染症にかかっている可能性もあり、自分では病気に対する十分な抵抗力を作れない時期であるため、急速に状態が悪化することがあります。したがって、生後3ヵ月以下のお子さんの場合は、発熱を認めた当日、おそくても翌日には医療機関を受診させた方がよいでしょう。
  • Question.

    子どもに必要な睡眠時間はどれぐらいですか?

    Answer.

    子どもの理想の睡眠時間は米国睡眠医学会によると以下の通りです。

    ・生後4~12ヵ月:1日12~16時間
    ・1~2歳 :1日11~14時間
    ・3~5歳 :1日10~13時間
    ・6~12歳:1日9~12時間
    ・13~18歳:1日8~10時間

    日常生活では小学生以上になると、勉強や受験、ゲームや友達とのメール交換等で就寝時間が遅くなり、睡眠時間が減少する傾向があります。成長ホルモンの分泌のピークは夜中の0時前後と言われていますが、0時に眠っていなくても日中覚醒時にも代償的に成長ホルモンが小分けにして分泌され、結局、両者ともに1日の成長ホルモン分泌量は変わらないとの報告があります。
    一概に「寝る子は育つ」というわけでもないようですね。
  • Question.

    小児科は何歳まで受診できるの?

    Answer.

    「小児」とは0歳~15歳(中学生)までの子どものことを指します。したがって、一般的に小児科では中学生までのお子さんを取り扱います。高校生以上の人が受診できるのは内科になるんですね。但し、例外があります。慢性疾患(治らない病気)で子どもの頃から小児科で診療を続けており、その子が高校生以上に成長した場合は、成人であっても小児科で診療を続けている人もいます。
  • Question.

    昨夜に38℃の発熱がありましたが朝には36.8℃に解熱していました。登園(登校)させてもよいですか?

    Answer.

    人の体温は1日中つねに一定ではなく朝に最低、夕方に最高となる日内変動があります。
    こどもの発熱の場合、この日内変動が顕著です。したがって、朝だけ発熱がないのは解熱したとは言えず、昼や夕方から発熱が出てくる可能性があります。よくある話で、夜には発熱があったけれど、朝には発熱がなかったので「治った!」と勘違いして小児科に受診させずに喜んで登園させたら、昼に保育園から発熱で呼び出されたといったご経験はないですか。
    こどもの発熱の経過の特徴は、朝は発熱がないけれど毎晩高熱が出るパターンが多いです。これは「熱が出たり治ったり」しているのではなく「毎日熱が続いている」と考えます。
    お子さんが解熱したという状態は、24時間、朝・昼・夕・晩のいつ体温を測っても平熱(38.0℃未満)であることです。お子さんを登園(登校)させる場合は、上記の解熱の状態を十分に確認できてからにしましょう。
  • Question.

    乳児(1歳未満の赤ちゃん)が飲んだり食べたりしてはいけないものは何ですか?

    Answer.

    乳児に与えてはいけない食材は下記の通りです。

    ・はちみつ:乳児ボツリヌス症を発症し、呼吸筋麻痺で死にいたる危険性があります
    ・全卵:食物アレルギーでアナフィラキシーを起こす危険性があります。全卵は1歳以降で。
    ・こんにゃくゼリー:のどに詰めて窒息する可能性があります。
    ・おもち:のどに詰めて窒息する可能性があります
    ・あめ玉:のどに詰めて窒息する可能性があります。
    ・ピーナッツ:そのまま与えると誤嚥して気管に入り、化学性肺炎になります。
    ・山いも:アクが強く、生で食べるとアレルギー症状が強く出ることがあります。
    ・白湯:乳児に必要な水分は母乳かミルクだけです。乳児に白湯を飲ませることは貴重な授乳という栄養をとる機会を失わせてしまいます。百害あって一利なし。
    ・コーヒー、紅茶、緑茶:カフェインが含まれるため乳児には与えると、めまい、手足のしびれ、意識消失、頻脈、興奮、震え、不眠、嘔吐、下痢などをきたし、脳の発達にも悪影響を与えます。
    ・炭酸飲料:気泡が出て胃が膨張し、嘔吐する原因になります。
    ・香辛料:そもそも赤ちゃんに与えるものではありません。
    ・生魚:特に夏場は食中毒の原因になりやすいです。
    ・牡蠣:ノロウイルス胃腸炎にかかる可能性があります。
  • Question.

    発熱が続いている時はどのような間隔で受診したらよいですか?

    Answer.

    お子さんが発熱で医療機関を受診させると、病状に合わせて抗菌薬や症状に対するお薬をもらいますよね。お薬は指示された量と回数をしっかり飲ませることで、体の中の薬物濃度が上昇し徐々に効果を発揮しますが、治療効果が出てくるには最低3日間以上はかかります。お薬を1-2回飲ませて翌日にはきれいスッキリと症状がなくなるような「魔法のお薬」は存在しません。
    お薬をもらったけど、翌日も発熱があり心配なので毎日のように受診することは良くありません。それは逆にお子さんの体力を不必要に消耗させ、さらに受診することで別の病原微生物に感染する機会を増やしてしまい、お子さんの病状を悪化させる一因となります。
    まずはお母さんの心配な気持ちは一旦押し殺して、処方されたお薬の日数分を確実にお子さんへ飲ませて、外出させず自宅でゆっくり休ませてあげて下さい。少なくとも2-3日間はお薬の効果が出てくるかを観察して下さい。
    したがって、医療機関の適切な受診間隔は2-3日間が望ましいです。但し、食事や水分がとれない、お薬が飲めない、発熱以外の咳や息苦しさ・嘔吐・腹痛などの症状が急速に悪化した場合は、3日間を待たずに発熱以外の症状に対して受診させるようにしましょう。
  • Question.

    夜に子どもが発熱した時はどうしたらよいですか?

    Answer.

    それなりに食事や睡眠がとれているようなら夜間はゆっくり休ませてあげて、朝一番でかかりつけの小児科を受診させるのが最良の方法です。発熱の高さは重要でなく、人の体温は1日で上下に変動するため38℃も40℃も同じです。大切なのは発熱が何日間続くかということです。
    夜間にあわてて夜間急病診療所を受診させることは、状態の落ち着いているお子さんにとっては以下の6つのデメリットがあるのでお勧めしません。

    1)特に冬場では、こごえるような寒さの中、発熱のお子さんを外へ連れ回すのはお子さんにとっても辛いし、さらにかぜを悪化させる。
    2)急病診療所にはお子さんの病気以外のかぜで受診している子どもが待合室に多数おり、待っている間にお子さんが別の病原微生物に感染するリスクがある。
    3)担当医はお子さん自身や病気にかかった時の特徴を全く知らない先生で、曜日や時間帯で交代し継続的にお子さんを診られない。毎回受診のたびに最初から経過を話さなければならない。
    4)応急的な診療所のため十分な検査はできず、結局、翌朝にかかりつけ医を再度受診しなければならない。それなら家で休ませ、受診を1回にまとめた方が楽です。
    5)応急的な診療所のため、処方できるお薬の種類は限られており、さらに原則的に1日分しか処方してもらえません。結局、翌朝にかかりつけ医を受診しなければならない。
    6)生後3ヵ月以下の乳児を親の不安だけの理由で不用意に受診させると、大事を取って入院を勧められ、自宅から遠方の当番病院へ紹介入院させられることがある。

    以上より、夜間急病診療所は、状態が悪く即日入院加療を必要とするお子さんが受診すると、入院可能な病院を紹介してもらい夜間でも入院できるメリットがあります。一方、発熱のみで状態が悪くないお子さんとっては本人と両親の労力と時間浪費の割にメリットは少ないことが多いためお勧めしません。
  • Question.

    1カ月ですがもう目は見えていますか?

    Answer.

    1ヵ月の赤ちゃんは明瞭には見えませんが、ぼんやりとは見えています。
    視力に換算すると0.03程度といわれています。

    色の感覚はなく、白黒などはわかります。
    母親の顔や大きな色のはっきりしたものを眼の前に見せると見つめることがあります。

    生後1ヵ月では左右の目を同時に動かすことができません。したがって、寄り目や左右の目の位置が違っていても異常ではありません。
  • Question.

    1カ月頃から便秘になってしまいましたが?

    Answer.

    生後1ヵ月になると、生まれた直後とくらべて腸の動きも穏やかになるため、特にミルクで育てているお子さんでは排便回数が2-3日に1回になることが多いです。
    排便回数が数日に1回であっても、元気に哺乳でき、嘔吐や不機嫌がなければ様子をみてよいです。
    検査や飲み薬、浣腸などはいらないことが多いです。

    そもそも便秘とは「1週間に2回以下の排便」のことを指します。
    綿棒浣腸をするタイミングは、排便が5日間みられなかった時に行いましょう。
    綿棒浣腸は、綿棒にオリーブオイルやワセリンなどを塗って滑りをよくした上で、綿のついた部分(先端から5mm)だけでなく、先端から2-3cmほどしっかり肛門に入れて、ゆっくりと「の」の字を描きましょう。
    綿棒を挿入する長さが十分でないと効果は期待できません。
  • Question.

    3ヵ月健診で太り過ぎといわれました。このまま肥満児になるのですか?

    Answer.

    生後3ヵ月までは1日25~30gの体重増加が基準です。
    母子手帳にある成長曲線に身長・体重をプロットしてみましょう。
    身長よりも明らかに体重の方が多い、または成長曲線の基準値(色で塗られている範囲)をはるかに上回っている場合は、将来の肥満のリスクになりえますのでミルクの量を見直しましょう。
    完全母乳栄養のお子さんは、肥満となるリスクは高くなく、乳児期後半にかけて体重増加が落ち着いてくることが多いです。
  • Question.

    おちんちんが皮をかぶっていますが?

    Answer.

    子どものほとんどは亀頭が包皮に包まれた包茎状態です。
    子どもの包茎の多くは病気でなく、生理的な状態ですので、必ずしも青年期以降の包茎に直結するものではありません。
    多くは思春期以降に自然と亀頭の露出された状態になります。
    くれぐれも無理に皮をむく必要はありません。万一、無理に皮をむいてしまい元に戻らなくなると、おちんちんの先が首吊り状態となり、血液が通わなくなって壊死してしまう危険性があります。
    子どもの包茎で治療を要するのは、おしっこの出口が極端にせまく排尿時に包皮内におしっこがたまって風船のように膨らむ、おちんちんの先端に炎症を起こして腫れる(亀頭包皮炎)ことが繰り返されるような場合です。
  • Question.

    赤ちゃんのおっぱいが大きくなってきましたが大丈夫でしょうか?

    Answer.

    赤ちゃんは胎盤を通してお母さんの女性ホルモンをもらっています。赤ちゃんのおっぱいは生まれた後にお母さんからもらった女性ホルモンの影響でふくらんでくることがありますが、男女問わず多くの赤ちゃんにみられます。

    生後1ヵ月くらいで自然に小さくなるため様子をみてよいでしょう。
    女の子で2歳前後におっぱいがふくらんでくる早発乳房があります。2年以内に自然に元に戻ることが多いですが、一部に思春期早発症へ移行するものがあるためかかりつけ医での定期的な経過観察が必要です。
  • Question.

    おっぱいを飲む回数は1日に何回ぐらい、どのくらいの量を飲めばよいですか?

    Answer.

    授乳のパターンは100組の母児があれば100通りあるともいわれ、「1日に何回、どれくらいの量を飲めばよいか」という問いへの答えはなく、お子さんによってそれぞれ違うとしかいえません。
    赤ちゃんが欲しがるときに好きなだけ与えるのが自律授乳の基本であり、一般的に授乳回数は1日8~12回くらいです。
    1回量は粉ミルク缶の表示などで体重1kg当り20mlと言われていますが、あくまで目安に過ぎません。
    授乳間隔は一般に3~4時間毎ですが、必ずしも厳密に授乳間隔をまもる必要はありません。大切なのは授乳間隔ではなく1日に成長に必要な量を十分に摂取できているかです。
    1日の授乳量の目安は体重1kg当り100~200mlと言われています。
  • Question.

    おへそがじゅくじゅくして心配です。

    Answer.

    へその緒がとれるまで少しじゅくじゅくすることがありますが、多くは沐浴時にベビーソープで洗うなどして清潔を保ち、乾燥させることでよくなります。
    へその緒の一部が残っており(臍肉芽種)、黄色い液や白濁した膿汁が続き悪臭がする場合は治療が必要になります。
    飛び出ている肉芽を硝酸銀により焼いてつぶす(焼灼療法)、糸でくくって脱落させる(結紮療法)などの処置を行います。
  • Question.

    お風呂上がりに湯ざましか、薄いお茶をあげなければいけませんか?

    Answer.

    沐浴後に湯冷ましや薄いお茶をあげる必要はありません。
    赤ちゃんにとっての水分補給は母乳やミルクで十分です。湯冷ましや薄いお茶はエネルギーも栄養もなく、おいしくもありません。
    そのような赤ちゃんにとって何の利点もない飲料を与えてしまうと、その分だけ満腹になって母乳やミルクなどの貴重な栄養を得る機会を1回失ってしまいます。
    大人に例えると、水をがぶ飲みして腹を満たし1食を抜くようなダイエットをしているようなものです。赤ちゃんにダイエットを強いるなんて不健康な行為だと思いませんか?
    お風呂上がりのお茶などによる水分補給は、卒乳が完了して自分の口から固形食を食べて栄養をとり、コップで飲料を飲むようになる1歳以降のお子さんに行うのは問題ありません。
    赤ちゃんにとって、お風呂上がりの湯冷ましやお茶は「百害あって一利なし」と言えるでしょう。
  • Question.

    げっぷがうまく出ませんが?

    Answer.

    生後1ヵ月の赤ちゃんは授乳するのも練習中でまだ下手なので、母乳やミルクだけでなく空気も一緒に飲み込んでしまいます。
    同様にげっぷを出すのもまだ下手なので、5~10分でげっぷを出すことはなかなか難しいです。これが生後3~4ヵ月になれば5分前後でげっぷを出せるように上手になっているでしょう。

    では、なぜげっぷ(=飲み込んだ空気)を出さなくてはならないのでしょうか?飲み込んだ空気は当然ながら栄養もないですし、胃にたまりすぎるとお腹が張って吐きやすくなったり、哺乳量が減ったりします。
    また膨らんだ胃が肺を圧迫してやや呼吸もしづらくなるかもしれません。胃の中の空気はおならとして肛門からも排泄されますが、長い腸を移動するには12時間以上はかかります。
    胃からの距離が短い口から出した方が早く楽になります。

    げっぷを出す正しい姿勢は、空気の出やすい縦抱き対面抱っこでお母さんと体を密着させ、赤ちゃんのあごはお母さんの方に乗せた状態で背中をトントン叩くか擦るようにします。

    げっぷは最低1回でもでれば縦抱き抱っこをやめてよいですが、出なければ最大20~30分は粘りましょう。
    それでも出ないときは縦抱き抱っこをやめて赤ちゃんを横に寝かせてよいですが、背中にまくらかクッションなどを入れてやや上半身を起こした姿勢にしておくと、寝ながらげっぷを出すこともあります。
  • Question.

    しゃっくりはどうして出るのですか?どうすればよいですか?

    Answer.

    しゃっくり(吃逆)は本人の意思とは無関係に反射的に起こる横隔膜のけいれん現象です。
    原因はわからないことが多いですが、赤ちゃんの場合は母乳やミルクを一気に飲んでおなかがいっぱいにふくれた時や、オムツが濡れたまま過ごして体温が下がった時に出やすいと言われています。
    しゃっくり自体は体に害はなく、呼吸が止まることもありません。
    自然に止まるため何もする必要はなく様子をみるだけでよいでしょう。
  • Question.

    まぶたやうなじに赤いあざがありますが消えますか?

    Answer.

    おでこや眉間の真ん中、まぶたにある赤いあざはサモンパッチ(正中部母斑)、うなじにある赤いあざはウンナ母斑と言います。
    新生児の10~30%にみられるほぼ生理的なもの体に害はありません。

    サモンパッチは通常1歳半頃までに自然に消えますが、1歳半を越えてもくっきり赤みが残っていて気になる場合には、レーザー治療で薄くすることができます。
    ウンナ母斑は半分の人は5歳頃までに自然に消えます。半分の人は成人まで残りますが、ほとんどは頭髪に隠れてみえなくなり気にもならなくなるため、治療の対象にはなりません。
  • Question.

    よく吐きますが?

    Answer.

    赤ちゃんは大人と違って、胃と食道のつなぎ目になる逆流防止の輪状の筋肉が発達していないため、容易に嘔吐します。
    これは胃食道逆流現象という赤ちゃん特有の生理現象です。

    激しく泣いてお腹に力が入る、お腹いっぱいに母乳やミルクまたは空気を飲んでお腹が張っている、げっぷが十分に出ていないなどの場合には吐きやすくなります。

    赤ちゃんの機嫌が良く、授乳後の嘔吐物が白色(母乳やミルク)で、おしっこやうんちもよく出ていて、体重もよく増えていれば問題ありません。

    離乳食開始後から固形食を食べるようになる1歳までには自然に吐かなくなります。
    緑色、赤色、コーヒー色の嘔吐物であったり、授乳中・授乳直後に噴水状または多量の嘔吐を授乳毎に認め、体重の増えが悪く元気がなくなってきた場合は検査が必要ですので医療機関を受診して下さい。
  • Question.

    遠方の実家に帰りたいのですが、いつ頃、また車と電車どちらがよいですか? 飛行機はいつから乗れますか?

    Answer.

    赤ちゃん連れの移動は、やむを得ない事情がない限り、お母さんの体調が安定し、赤ちゃんの世話に慣れてからが望ましいです。
    安全に長距離を移動する時期の目安は、チャイルドシートに座らせた時の安定性を考えると、赤ちゃんの首が座った頃(生後4ヵ月)、座位が安定してとれるようになった頃(生後8か月)などです。

    運転に専念できる人がいれば車の方が荷物を運びやすく、タイミングよく休憩がとれるメリットがあります。
    また予期しない出来事が発生した時に対応しやすいのは電車よりも自動車の移動です。
    飛行機は生後8日以降では登場可能とされていますが、赤ちゃんは気圧変化による耳閉塞感に自分で対応できません。
    お母さんの耳がツーンと聞こえが低下したときは、赤ちゃんも同様の状態ですので、おしゃぶりや授乳をさせて耳抜きをさせて下さい。
  • Question.

    下痢のときには水を飲ませるのがよいですか?

    Answer.

    下痢の時には、便中に水分とともにナトリウムなどの塩類が失われるため、水だけを飲ませるのはよくありません。
    最も吸収効率がよいのは経口補水液であり、市販のものではOS-1があり、赤ちゃん用にはアクアライトORSがあります。
    OS-1が苦手な場合は、ペットボトル1本分の水(500mL)に砂糖10g(大さじ1杯)と食塩1~2g(2つまみ)を溶かすことで手軽に経口補水液が作れます。
    レモン果汁を少量加えると飲みやすくなります。
    1日かけて体重1kg当り50~100mLの経口補水液または母乳・ミルクを飲ませて下さい。
  • Question.

    外出のときなどに日焼け止めを塗ってもかまいませんか?

    Answer.

    皮膚の敏感な赤ちゃんは日焼け止めによる皮膚炎やアレルギーが懸念されますので、日焼け止めの使用は極力避けたいものです。
    夏場は日焼け止めを使うよりも、紫外線の強い時間帯(10~15時)の外出を避ける、手足が隠れる服やつばの広い帽子、日傘やベビーカーのホロなどで日よけするなど、赤ちゃんに直射日光が当たらないような工夫をしましょう。
  • Question.

    寄り目のような気がしますが大丈夫でしょうか?

    Answer.

    生後2ヵ月までは両眼を一緒に動かすことができないので、左右の目の位置がバラバラでも異常ではありません。
    乳幼児の顔の骨格はまだ発達の途中で鼻が低く目と目の間が広く平坦であることから、一見寄り目に見えることが多く、これを偽性(ニセモノの)内斜視と言います。
    成長に伴って大人の顔に近づくと自然に寄り目に見えなくなるので心配ありません。スマートフォンのライトをつけて、お子さんの顔に光を当ててみて両眼ともに黒目(角膜)の中央に光の反射があれば眼位は正常です。
  • Question.

    泣かないのに涙が出ています。目やにも多いのですが?

    Answer.

    涙はまぶたの内側にある目と鼻をつなぐ管(鼻涙管)を通って排泄されます。
    この鼻涙管が生まれつき狭くなっている赤ちゃんが時々います。

    鼻涙管が狭いと涙が十分に流れずに手前の目にたまってしまい泣いていないのに涙が出たり、たまった涙が乾燥すると粘調な目やにになったりします。

    但し、鼻涙管は成長に伴って生後2-3ヵ月には自然に広がって、涙の通りが良くなることが多いので何もせず様子をみてよいでしょう。
    たまに涙が停滞するために鼻涙管に細菌感染を起こすこともあり眼科などで点眼液を処方されることもありますが、鼻涙管が狭いという物理的な問題なので、点眼液をがんばって点眼したところで根本的な解決にならず、点眼はしているけど症状がかわらないという場合もよくあります。
    涙がたまる涙嚢という部分が目頭(目の内側、鼻の付け根)にあり、この部分を綿棒で1セット当り10回、1日4セットほど上から垂直に押す涙嚢マッサージで鼻涙管の通りが良くなることがあります。
  • Question.

    激しく泣き続けて息を止め,体を硬くしてしまいましたが?

    Answer.

    この症状は「泣き入りひきつけ」または「憤怒けいれん」ともいわれ、乳幼児にみられます。
    厳密にはてんかんやけいれんではありません。

    激しく泣きすぎた後や軽く頭を打ったりしてびっくりした時に起こることがあります。
    一時的に顔色が悪くなりますが、背中を叩いて刺激したりすると速やかに元に戻ることが多いです。
    体にほぼ害はなく、後遺症もありません。数年で落ち着くことが多いので、基本的に見守るのみでよいです。
    泣かせないようにと過保護にする必要もありません。鉄不足、貧血が関連している場合があり、鉄材を内服すると症状が弱くなったり短くなったりすることもあります。
  • Question.

    最近泣くとおへそが出てきます。治りますか?

    Answer.

    泣くことでおなかの圧が高くなり、おへそがとび出る状態を臍ヘルニア(出べそ)といいます。

    赤ちゃんはおなかを縦に2本走っている腹直筋がまだ発達しておらず、腹直筋の間から腸がおへそへ出てくることでおへそが膨らみます。

    生後3~4ヵ月をピークに自然に縮小していき、一人で立って歩けるようになる腹直筋が発達してくる1歳までには約80%が自然治癒します。

    おへそがとび出ないように押さえる綿球圧迫法という治療法があり、無治療よりも治療後のおへその形が良くなるというメリットがあります。
    一方、テープで綿球を固定するのでテープかぶれを起こすデメリットもあります。
    小児科よりも小児外科の先生が熱心にこの治療をやっている印象ですが、医療機関によってもやっていない所も多々あり、どうしても治療されたい場合方探してみるもよいでしょう。
  • Question.

    歯茎に白い粒が見えるのですが?

    Answer.

    歯茎にみられる白い粒は、上皮真珠とよばれる袋状の小腫瘤です。
    新生児の4割にみられると言われています。赤ちゃんが生まれる以前に、乳歯は形成が始まります。
    歯堤とよばれる皮膚と同じ組織から歯の原料となる歯胚がつくられ、通常は歯の形成とともに吸収されてなくなります。
    この組織の一部が吸収されずに歯茎の中に残ることがあり、白く固まったものが上皮真珠です。乳歯が生え始める前に、数週間~数ヵ月で皮膚が垢となって剥がれ落ちるように、自然にとれてなくなるため特に治療は必要ありません。
  • Question.

    耳垢はとってあげたほうがよいですか?

    Answer.

    耳垢は基本的にはとる必要はありません。
    耳垢は外耳道を清潔に保って保護し、滑らかにしています。耳垢で耳の穴がふさがって耳が聞こえなくなることはありえません。

    耳垢は自然にはがれて排泄されます。綿棒や耳かきで耳の掃除をしようとすると、逆に耳垢を奥へ押し込んでしまったり、外耳道や鼓膜を傷つけてしまったりするリスクがあるため使ってはいけません。

    どうしても耳垢をとりたくて仕方がない場合は、耳鼻咽喉科で処置してもらいましょう。
    沐浴時にぬるま湯を赤ちゃんの耳から注ぐことでも、耳垢がふやけて一緒に流れ出てくることもありますし、外耳道の洗浄にもなります。
    耳は鼓膜で中耳と外耳に仕切られていますので、耳にぬるま湯を注いでも中耳へ入ることはなく中耳炎にはなりません。
  • Question.

    手足がときどき震えます。痙攣ですか?

    Answer.

    新生児期にけいれんを起こすことは、お産が正常であった場合はほとんどありません。手足が震えたりすることは時々ありますが、そのほとんどはけいれんではありません。

    子どものけいれんは熱性けいれんがほとんどで生後6ヵ月~5歳までに起こります。
    では、「震え(振戦)」と「けいれん」とはどう見分ければよいのでしょうか。

    「けいれん」は、全身性が多く、手足に力が入り〝ビクンッ、ビクンッ!〟とリズミカルで動きの大きな手足の曲げ伸ばし運動が2~5分以上続きます(5~10秒といった一瞬だけのけいれんはありません)。この動きは大人の力で押さえても止められないことが特徴です。また意識がなくなるため呼びかけても振り向く、視線が合うなどの反応は見られず、視線は左右とちらかによって一点を見つめ、顔色や唇の色は青白くなり、泡を吹くこともあります。意識がないため立っている時に起こると転倒します。呼吸を止めることもありけいれん中は声を出すことはできません。
    一方、寒気や身震いなどによる「震え」は、唇だけ両手だけなどの体の一部が多く、〝ブルブルブル…〟と小刻みで素早い小さな動きが5秒~30秒以下の一瞬で治まります。この一瞬の動きを何度も不規則にくり返すこともあります。この動きは大人が押さえると容易に止まります。顔色はピンク色のまま変わらず、意識がなくなることはないため呼びかけると振りむいたり返事をしたりできます。
    以上の内容を簡単にまとめると、「数秒で治まる小刻みな動きで、手で簡単に押さえることができ、呼びかけると目が動き声を出せる」場合はけいれんではありません。
  • Question.

    手足が冷たくて、ときどき青くなっていることがありますが?

    Answer.

    赤ちゃんの手足は環境温度の影響を受けやすく、衣類の外で外気にさらされている部分は温度が低下します。
    その結果、手先・足先の血液の循環が低下し、見た目の色が青紫色になりやすく、これは冬場のみでなく夏場でもみられます。
    また風邪をひいて熱が出た時には、熱の上がり始めは手や足先の血管が収縮して血流が低下するために青白く冷たくなりますが、熱に対する体の生理的な反応ですので様子をみてよいでしょう。
    もし、唇の色も青紫色(口唇チアノーゼ)になっており、ぐったりしているとかおっぱいの飲みが悪いなどの症状を伴うようであれば、医療機関へ受診しましょう。
  • Question.

    真っ赤になっていきむのですが、どこか痛いのですか?

    Answer.

    われわれ小児科医にも原因はわかりませんが、生後1ヵ月の赤ちゃんによくみられる行動です。
    体重増加が多い(+50~70g/日)お子さんによくみられるとも言われています。
    必ずしも便秘が原因というわけではありません。体重が良く増え、吸いつきが良く、しっかりと哺乳できていれば心配いりません。緑色の嘔吐物が続く、足の付け根(鼠径部)が腫れる、男の子で陰嚢が赤く大きく腫れるようなことがあれば、小児外科を受診しましょう。
  • Question.

    生まれたときからのどがゴロゴロ、ゼロゼロして心配です

    Answer.

    赤ちゃんはもともと空気の通り道(気道)が細いため、正常な赤ちゃんでもゴロゴロ、ゼロゼロといった音が聞かれることはあります。

    特に授乳後には母乳やミルクなどの液体に加えて、唾液や鼻水など分泌物がノドにたまりやすいため音が鳴ります。
    また仰向けで寝ていてもノドに分泌物がたまりやすいため、ゴロゴロと音がします。そして起き抜けにたまった分泌物を出そうとして一瞬だけ咳き込むこともよく見られます。
    このような決まった行為の後に一時的に音がするのは生理現象であって病気ではありません。

    注意するべきことは、哺乳時に顔色が悪くなりむせ込んで哺乳できなくなる、体重の増えが悪い、寝ている時に呼吸が時々止まる、終日ゼロゼロと音が鳴り続ける場合です。
    このような場合精密検査が必要になります。
  • Question.

    生後1カ月で黄疸が続いていますが?

    Answer.

    母乳栄養を行っている赤ちゃんは生後1~2ヵ月までは黄疸が続くことがあり、母乳性黄疸といわれます。

    母乳性黄疸だからといって母乳をやめる必要はありません。

    健康な赤ちゃんの黄疸の値(ビリルビン)は、生まれてから上昇し始めて生後4~6日目にピークをむかえた後、自然に低下していきます。
    以降、再度上昇することはほぼありません。したがって、治療が必要な赤ちゃんの黄疸は、出生後の入院中に既にチェックされ治療がなされています。
    黄疸の数値は見た目の皮膚の黄色さではわからないですが、黄疸の心配をするべき時期は産院を退院した時点で既に過ぎているのです。
    但し、白色~クリーム色の便が続く、お腹がどんどん張って大きくなってくる場合は胆道閉鎖症の可能性があるため、遅くても生後2ヵ月までには病院で精密検査を受けましょう。
  • Question.

    盛り上がった赤いあざがあるのですが、このままでよいですか?

    Answer.

    この赤あざは乳児血管腫(またはイチゴ状血管腫)と呼ばれます。
    中身は毛細血管を作っている内皮細胞の塊ですので、体に害はありません。最終的にはゆっくりと自然に消えていき、約3~7歳までにはなくなります。

    まぶた、鼻、耳、口周囲などにあり視力・呼吸・摂食・聴力などに機能障害をきたす可能性がある、直径3cm以上と非常に大きく美容的に問題があるなどの場合には、生後5か月以内に内服薬治療、レーザー治療、手術を行う必要がありますので小児科または形成外科を受診しましょう。
  • Question.

    舌の裏の膜(舌小帯)を切ったほうがよいといわれました。大丈夫でしょうか?

    Answer.

    舌小帯は舌を口の底に固定するひも状の膜要物であり、あること自体に問題はありません。
    赤ちゃんが十分におっぱいを飲めて体重の増えもよく、お母さんの乳首に痛みがないのであれば今すぐ切る必要はありません。
    将来、滑舌が悪くなると言われることもありますが、赤ちゃんのうちに切っておけば滑舌がよくなるとは限りませんし、そのエビデンスもありません。

    舌小帯を切らないといけない状況とは、赤ちゃんの哺乳に支障をきたしてうまく飲めない、食事をうまく呑み込めない、どれだけトレーニングしてもはっきり発音できず会話に支障をきたす場合のみです。
  • Question.

    昼夜取り違えたように夜中によく泣いて寝ませんが?

    Answer.

    生後1ヵ月の赤ちゃんは、昼間に起きて夜に眠るという1日の生体リズム(概日リズム、体内時計)がまだ確立していないので、昼夜が逆転し夜に泣き続けるお子さんがいます。

    生後3~4ヵ月頃には生体リズムができてくると言われているので、それまではお母さんの頑張りどころです。
    お母さんが辛いようであれば、時折、お父さんに協力してもらいミルク授乳も併用しましょう。夜になったら照明を消して、テレビや話し声のしない静かな部屋で赤ちゃんを寝かせ、眠りやすい環境づくりをしましょう。
  • Question.

    頭髪が抜けて薄くなってしまいましたが、また生えてきますか?

    Answer.

    赤ちゃんの頭髪は、生まれて間もなく生え変わることがあり、急に頭髪が抜けて薄くなることがあります。頭のてっぺんや後ろの部分が薄くなることがしばしばありますが、数ヵ月から1年以内には自然に頭髪が生えてきますので、特に治療の必要はありません。
  • Question.

    同じ方向ばかり向いて寝ているため頭が変形してしまいましたが?

    Answer.

    赤ちゃんは分娩時に狭い産道を通るため、赤ちゃんの頭蓋骨はいくつかのパーツに分かれています。
    そのため、分娩時の圧迫や出生後の向き癖によって、赤ちゃんの頭は容易に変形します。

    いつも同じ向きで寝ていると変形が進むため、向きやすい側にまくらやクッションを入れて頭の向きが逆になるようにしてみるのも良いかもしれません。
    また赤ちゃんは明るい方向や音のする方向に顔を向けやすいため、向き癖の反対側に窓や照明などが来るように寝かせたり、音の出るおもちゃをつり下げたりするなども良いでしょう。
    但し、人間はロボットではなく生き物であるため、体の形が完全に左右対称の人は少ないかも知れません。
    しかし、お母さんにも頭の形に多少の左右差があるはずですが、何も困っていないですよね。
    頭蓋骨の形の左右差は脳や精神発達などに影響を及ぼしません。単なる見た目だけの問題なので、お母さんのように髪の毛が十分に生えてくるとほとんどわからなくなります。
  • Question.

    背中に青いあざがあるのですが?

    Answer.

    背中の青いあざは、日本人にはよくみられる蒙古斑とよばれるものです。
    これは腕や足にもできることがあり異所性蒙古斑と言います。通常は成長するに従って薄くなっていき、小学校低学年の頃にはほとんどわからなくなります。

    整容的な問題だけなので、体に害はありませんので、様子をみてよいでしょう。
    どうしても消えにくい場合はレーザー治療がありますが、本当に必要かどうかじっくり考えましょう。
  • Question.

    白目に出血があるみたいなのですが消えますか?視力に影響はないのでしょうか?

    Answer.

    白目に出血があるみたいなのですが消えますか?視力に影響はないのでしょうか?

    これは目を保護している表面の粘膜である眼球結膜(いわゆる「しろめ」)にある血管が切れることによる出血です。

    分娩のときに赤ちゃんがいきんだり、狭い産道を通る際に目に圧力が加わったりすることで細い血管がはじけたことが原因という説もありますが、はっきりしたことはわかりません。

    たんこぶや青たんと一緒で、1~3週間以内に徐々に自然に吸収されてなくなるため、特に治療はありません。
  • Question.

    鼻づまりで苦しそうにみえるのですが、どうすればよいですか?

    Answer.

    生後1ヵ月の赤ちゃんは、解剖学的に鼻腔が狭く、副鼻腔も未発達です。
    また大人と違って頭の大きさに対して扁桃や舌が大きく、空気の通り道(気道)も狭いため病気でなくても普段より〝フガフガ〟と鼻が詰まっているような音がすることは日常よく見られます。

    これは病気ではないため、他に症状もなく母乳やミルクが良く飲めてあり、おしっこも出て元気であれば、特に何もする必要はありません。
    鼻水や鼻くそが詰まっているわけでもないので鼻水吸い器で鼻腔を吸引しても何も引けないことが多いです。

    他に発熱、せき、鼻水、哺乳力低下などの症状を伴っていれば、風邪をひいている可能性もあるためかかりつけ医に診てもらいましょう。
  • Question.

    部屋の温度は何℃くらいに調節するのですか? クーラーや暖房は使ってもよいですか?

    Answer.

    大人が暑い、寒いと感じれば赤ちゃんも同じように感じています。
    快適に感じる室温には個人差がありますが、夏には室温27℃前後、冬には20℃前後が一般的に過ごしやすいと考えられます。
    冷暖房エアコン、扇風機、加湿器などの空調機器を使用することは問題ありませんが、赤ちゃんに直接、冷暖房の風が当たらないようにしましょう。
    お父さんは暑がりの人が多いため、お母さんの体感温度に合わせるのが良いでしょう。

    日本の夏は猛暑、冬は地域により極寒であるため、空調機器を上手く利用して熱中症や低体温にならないよう適切な室温と湿度を保ちましょう。時々、赤ちゃんの手足に触れて、暑すぎ・冷えすぎに注意し、衣類や掛け物で調節するのも良いでしょう。

    たとえ短時間であっても、くれぐれも夏場にわが子を車の中に置き去りにして出かけることのないようにして下さい。
  • Question.

    便が緑色ですが? 便がうすいレモン色ですが?

    Answer.

    生後1ヵ月時の便の色は、栄養方法ごとに特徴があり、母乳栄養児では黄色主体で、人工乳栄養児は緑色になることが多いです。

    緑色になるのは、授乳した時に胆嚢からでる胆汁という消化液が、腸内で酸化されることで色素が黄色(ビリルビン)→緑色(ビリベルジン)に変化するためで、病的意義はなく赤ちゃんではよくみられる正常な便の色です。

    母子手帳に掲載されている便色カードの1~3番のような白色~クリーム色・うすいレモン色の便が続く場合は検査が必要になるため、医療機関を受診しましょう。
  • Question.

    母乳が不足気味なのに哺乳瓶を全く受けつけません。どうすればよいでしょうか?

    Answer.

    母乳が足りているかどうかを確認するためには、赤ちゃんの授乳時の様子や皮膚の張り、おしっこの回数、体重増加などが参考になります。

    赤ちゃんが1日に8回以上母乳を飲んでいる、皮膚に張りがありつやつやしている、おしっこが1日に6~8回以上でている、体重が1日に25gの割合で増えているのであれば十分に母乳が足りている可能性が高いと思われます。

    1日12回以上と頻回に授乳し、おっぱいを吸いながら眠り込んでしまう、授乳後も1~2時間で泣いて起きていることが多いようなら母乳が足りていない、または赤ちゃんが上手く母乳が飲めていない可能性があります。

    お母さんの乳首から直接授乳することを優先に継続してよいですが、授乳後1~2時間と短時間で泣いて起きてきたときのみ、赤ちゃんの飲みやすい乳首をいろいろ試して選び、哺乳瓶で搾乳した母乳または人工乳を足して十分に飲ませましょう。
    哺乳瓶を嫌がるようであれば、スプーンやスポイトなどで地道に1回授乳量を与えるのも一手です。
  • Question.

    母乳をいつまでも飲ませていると困ることがありますか?

    Answer.

    赤ちゃんは、生後6ヵ月間は母乳のみで育て、6ヵ月頃から離乳食で栄養を補充し、2歳以上になっても母乳育児を続けてもよいと勧められています。
    母乳は赤ちゃんにとって、成長に必要な栄養や免疫を与えられるだけでなく、さまざまな病気を予防する効果があります。
    但し、母乳の栄養的な価値は1歳を過ぎるとほぼなくなるため、離乳食などの食事でエネルギーや栄養を補完しなければ、栄養不良となり体重増加も悪くなります。
    自分で食べ物を口に運び、いろいろな味や食感などの食体験をする、食卓を囲み家族とコミュニケーションをとるという「食育」という観点からも、食事は人間形成や発達に大事なので母乳に固執するあまり1歳以降も母乳のみで育てようとするのは無理があります。

    また母乳を長く飲んでいると虫歯になりやすいといわれることもあり、歯磨きや食習慣を整えて、虫歯予防を心掛けながら母乳育児を続けましょう。
  • Question.

    母乳栄養ですが便が非常にゆるく下痢のようで心配です。たまに血液みたいなものも出ますが?

    Answer.

    母乳で育てている赤ちゃんの便は、特に月齢が小さい場合はゆるく回数も多いことが一般的です。

    元気に哺乳できていて体重の増えも良ければ、そのまま様子をみてよいでしょう。
    赤ちゃんの大腸粘膜にはリンパ濾胞という免疫組織が発達しており、大人と違って表面が凸凹しています。
    便が通った時につき出した粘膜から刺激により少量出血することで便に点状や線状の血液が混じることがあり、リンパ濾胞過形成と呼ばれます。

    母乳栄養児に多くみられるため「母乳性血便」や「乳児良性血便」ともいわれます。成長に伴い腸の表面が平らになるにつれ自然に治るものが多いので元気であれば様子をみてよいでしょう。

    元気がない、体重の増えが悪い、血液の量が増えてくるような場合は検査が必要ですので医療機関を受診しましょう。
  • Question.

    抱っこすると身体を反ってしまいますが?

    Answer.

    抱っこをした時に身体を反り返ったり、抱っこを嫌がったりすることは赤ちゃんの意思表示であり、成長に伴って良くあることです。
    興味のある物の方向へ体を向けようとしたり、自分で動きたいのに抱っこで動きを制限されたりしてしまったときなど、体を反って抗おうとします。

    こういう時は、まずは抱っこの仕方を変えてみましょう。いつも横抱きにしていたら縦抱きにしてみたり、前向き抱っこにしてみたり、見える景色を変えてあげてみたりしてください。
    また、あぐらをかいてその上に前向きに座らせて背中を丸めたり、丸めた布団の上にうつぶせで乗せて背中を丸める方法もあります。

    お母さんが心配でネットで検索すると、よく出てくるのが「脳性まひ」です。
    頭が後ろに倒れ、背中が弓のように反ってしまう姿勢は後弓反張と呼ばれ、脳の器質的・機能的障害の一つの徴候と考えられています。
    分娩障害により脳が損傷を受けて脳性まひを起こしていると、自分の意思とは別に体が反り返ってしまいます。

    しかし、脳性まひの場合のサインは、反り返りだけではありません。授乳のときにむせやすい、なかなか首が座らない、手足の関節の動きが悪く硬いなど、ほかの症状がみられるものです。
  • Question.

    小児科を受診するときに何を準備したらよいですか?

    Answer.

    下記のものをお持ちください(□は必ずお持ちください)。
    □保険証、診察券(既にお持ちの方)
    □母子手帳、こども医療証(受給されている方)
    □お薬手帳(お持ちでない方はメモや処方されたお薬そのものをご持参ください)
    □他院でうけた検査結果用紙
    ・紹介状(他の医療機関より転院の方)
    ・学校健診での受診報告書(学校健診の結果より受診を指示された方)
    ・所定の健康診断用紙(就学・入学時の健康診断をご希望の方
    ・各種医療受給者証(公費受給者証など)
    ・お子さんの病状を把握していない付き添いの方は、病状経過のメモ書き
    小児科受診時の持ち物” >                                                    </div>

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  • Question.

    診療所に標榜している診療科目はどのように解釈すればよいですか?

    Answer.

    皆さんがお近くの診療所を受診すると、看板に診療科目が掲示されているのを目にしますよね。
    診療所によっては、複数の診療科目を掲げているところもあります。例えば「内科・小児科・皮膚科」や「外科・消化器内科」などですね。

    この並び方には意味がありまして、院長先生が1人で経営している場合、一番はじめに記載している科目が院長先生の専門診療科目になります(複数の医師がいる場合は、それぞれ専門診療科目が異なることがあります)。
    すなわち「内科・小児科」と書いているところは、院長先生が内科医ですが、おまけで簡単なこどもの病気ぐらいなら診られますよという意味。
    当院のように「小児科・内科」と書いているところは、院長先生が小児科医ですが、簡単な大人の病気なら一緒に診られますよという意味なのです。したがって、内科の先生がこどもを診ている場合は、小児診療に詳しくないことが少なからずあります。こどもの病気の診断に困ったり、誤った治療をしていたりして、なかなか症状が良くならない場合もあります。

    また小児科医は頭の先から足の先までさまざまな分野にわたる診療を得意とします。一方、耳鼻咽喉科医は耳・はな・のどの専門家ですが、それ以外の部分は診ておらず内科的な診療は不得手なことがあります。こどもがかぜで耳鼻咽喉科を受診させたものの、なかなか症状がよくならないこともしばしばあります。
    こどもを受診させる際は、できればこどもの病気の専門家である小児科医に診てもらうのが望ましいです。
    内科・耳鼻咽喉科などの他科で診てもらっていて病状の経過がよくない場合は、一度小児科医に診てもらうのがよいでしょう。