お知らせ お知らせ

呼吸器疾患

急性扁桃炎 Acute tonsillitis

急性扁桃炎とは

かぜによる鼻からのどの炎症が扁桃へ波及したもの。

急性扁桃炎の症状

発熱、咽頭痛、扁桃に黄白色の膿栓(うみ)が付着、飲み込む時の痛みからの食欲不振、いちご舌、体のだるさ、頸部リンパ節痛

急性扁桃炎の合併症

咽後膿瘍:のどの後ろにも炎症が波及し膿瘍(うみ)を形成します。膿瘍が大きくなると気道を圧排・狭窄すると窒息死する危険もあり、緊急的に耳鼻咽喉科にてのどを針で突いてうみを出す(穿刺排膿)処置が必要になることもある。

急性扁桃炎の原因

原因の多くはウイルス感染症によるものでアデノウイルス、インフルエンザウイルス、EBウイルスなどが多い。細菌感染ではA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)が主体となる。
他に川崎病や周期性発熱症候群(PFAPA)で認めることもある。

急性扁桃炎の検査

扁桃炎は咽頭・扁桃の診察所見から容易に診断されるので特別な検査はありません。原因となる病原微生物や炎症反応を調べるために検査を行います。

1.血液検査:病気の重症度や入院適応を決めるために炎症反応(CRP)をみます。また飲食量の低下による脱水症や全身のチェックを行います。他、EBウイルスの抗体価を調べる時にも行います。

2.微生物学的検査
⑴迅速検査:アデノウイルス、インフルエンザウイルス、溶連菌を調べます。
⑵細菌培養検査:扁桃を綿棒でこすり、培地で細菌を繁殖させ顕微鏡で観察同定する検査。細菌感染を調べる検査。結果が出るのに約4~7日間かかります。

急性扁桃炎の治療

血液検査で炎症反応(CRP)が高値(>5.0mg/dl)であったり、脱水症が進んでいる際は入院治療が必要となります。

1.ウイルス感染症:症状に対する治療で改善を待ちます。

2.細菌感染症:溶連菌を主体とした細菌感染の場合はペニシリン系抗菌薬を使います。
(1)経口抗菌薬:サワシリン®、クラバモックス®、メイアクト®
(2)静注用抗菌薬:ビクシリン®、ユナシン®、クラフォラン®、ロセフィン®など

3.扁桃摘出術:扁桃を外科的に切除することで扁桃炎を起こさないようにする手術。

4.もともと扁桃が大きく、1年に7~8回以上の扁桃炎をくり返し、治療や入院のために通園・通学が十分にできないお子さんが適応(扁桃炎インデックス=罹患回数×罹患年数≧8)。

先生からのひとこと

扁桃炎は、細菌感染の場合に炎症反応が高値になりやすく重症感染症になりリスクもあります。お子さんの口の中を観察して扁桃に黄白色の膿栓がつき、高熱が続く場合は早めに受診して、抗菌薬を内服することで重症化を予防することをお勧めします。