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皮膚疾患

乳児脂漏性湿疹 Infantile seborrheic dermatitis

乳児脂漏性湿疹とは

新生児期~乳児期にみられる皮脂分泌の亢進に伴って一時的にみられる湿疹。

乳児脂漏性湿疹の症状

生後2~8週間にまず前頭部や眉毛の部分に黄白色の乳痂が付着し、その後、額、頬、口周囲にも赤み、丘疹や脂漏性のかさぶたやカサカサの皮膚の垢がみられます。首、わき、股下などの皮膚の擦れる部分(間擦部)、臍周囲にも赤みを生じることがあります。

乳児脂漏性湿疹の原因

皮脂腺は脂漏部位である顔面・頭部に最も多くみられます。新生児期から生後2ヵ月まではステロイドホルモンであるアンドロゲンのDHEAが高値で、その影響により皮脂の分泌が亢進し、湿疹や乾燥して黄色いかさぶたになります。このような湿疹から脂質好性のマラセチア属真菌(カビ)が検出されることがあり、脂漏性湿疹の病因にもなる。

乳児脂漏性湿疹の検査

特別な検査はありません。

乳児脂漏性湿疹の治療

1.スキンケア
入浴時に顔面はベビー用ボディソープ、頭部はベビー用シャンプーをよく泡立てて洗浄し、38~40℃の弱いシャワーで十分に洗い流します。前頭部や眉毛部に厚いかさぶたが付着している場合には、入浴の30分程度前にベビーオイルやオリーブオイルをかさぶたの部分に塗って、軟らかくさせてから除去します。
入浴後は保湿剤を塗布し皮膚の水分とバリア機能を保持しましょう。

2.ステロイド外用薬(リドメックス®軟膏)
炎症を伴う場合は、短期間ステロイド外用薬を1日2回使用します。

3.抗真菌薬(ニゾラール®クリーム)
マラセチア真菌の関与が考えられるときに使用します。

先生からのひとこと

新生児期によくみられる乳児湿疹の一種です。入浴時の皮膚の洗浄を励行することで、生後3ヵ月以降には皮脂の分泌が減少し自然軽快します。