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片頭痛 Migrane

片頭痛とは

素因のある患者に何らかの刺激が加わり発作性頭痛を発症する疾患。小児の有病率は1.7~21.3%。就学前は男児が多く、思春期以降は女児が多い。

片頭痛の症状

・疲労感・気分変調・首こり・あくび等の予兆に続き、視覚症状・感覚症状・言語症状などの前兆が出現。その後徐々に頭痛が始まる
・中等度~重度の頭痛が4~72時間持続する
・片側性(こめかみの部分)、拍動性(ズキズキと脈打つ痛み)
・日常的な動作(歩行や階段昇降など)により頭痛が増悪する
・頭痛発作中に悪心・嘔吐、光過敏、音過敏、におい過敏を伴う

片頭痛の原因

何らかのきっかけで、三叉神経が刺激され、神経末端より炎症物質が放出されることにより脳の血管が急激に拡張することで引き起こされると考えられています。
誘因として、低気圧、寝不足、まぶしい光、ストレスからの解放、チョコレートやチーズなど特定の食物、空腹、思春期女児の月経が挙げられます。

片頭痛の検査

片頭痛は症状・経過で診断するため、片頭痛を診断するための特別な検査はありません。
他の頭痛の原因となる病気を鑑別除外するために行います。

1.血液検査:炎症反応、凝固障害、膠原病、代謝異常などを調べます
2.髄液検査:髄膜炎、脳炎、急性散在性脳脊髄炎などを調べます
3.頭部CT/MRI:脳腫瘍、脳血管障害、動静脈奇形などを調べます
4.脳波検査:てんかんやもやもや病などを調べます

片頭痛の治療

1.日常生活の改善
頭痛の誘因となる刺激や食物を避ける。十分な睡眠時間をとる。朝食を十分とって空腹を避ける。ゲームやタブレット、スマートフォンなどの電子機器を使用する時間(スクリーンタイム)を制限する。

2.薬物療法
(1)鎮痛薬:第一選択薬はイブプロフェンとアセトアミノフェン。無効ならトリプタン製剤を使用します。
(2)予防薬:月10回以上の鎮痛薬の使用、頭痛発作時に毎回嘔吐を伴う場合は予防治療を行う。
①アミトリプチン、シプロヘプタジン、塩酸ロメリジン、バルプロ酸、トピラマート
②漢方薬:呉茱萸湯、五苓散

先生からのひとこと

頭痛は日常よくみられる症状ですが、小児では発熱に伴う頭痛や片頭痛が多いです。まえに脳血管障害やもやもや病などの病気が紛れ込むことがあるため、頭痛が持続・頻回のときは医療機関を受診し、器質的な病気がないか調べましょう。片頭痛は鎮痛薬でつらい時期をやり過ごすのが治療の基本ですが、頻回で日常生活に支障をきたす場合は予防薬で片頭痛発作の頻度と強さを軽減できます。