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高機能自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群) High-functioning autism spectrum disorder(Asperger’s disorder)

高機能自閉スペクトラム症とは

社会的コミュニケーションと対人的相互交流、限局された反復行動・興味・活動(こだわりが強い)に困難さを呈する脳の障害。自閉症とは異なり知的障害は伴いません。

高機能自閉スペクトラム症の症状

・心の理論の障害
他人の気持ちや心を読み取り、理解することの困難。空気が読めず、その場にそぐわない行動をする。比喩・冗談が通じない。一方的で会話のキャッチボールができない。他人との興味・関心の共有が少ない。

・中枢性統合の脆弱性
こだわりが強く他人からより良い方法を教えられても視点・考え・やり方・手順を切り替えることが困難。融通が利かず、思考に柔軟性がない。細部に目がいきやすく全体把握が苦手。

・実行機能の障害
計画を立てられない。物を一時的に覚えてそれを基に作業できない(ワーキングメモリー)。感情を抑えきれない(キレやすい)。音声認識が乏しく口頭指示に従えない。授業が理解できない。

・和に入れず孤立することが多く、いじめの対象となりやすいことから心理社会的ストレスを抱えやすく、うつや不安、不登校などの症状を呈する。

高機能自閉スペクトラム症の原因

遺伝的要因が強い。環境要因として、両親の年齢、母体のうつ病、肥満、糖尿病、アルコール摂取、喫煙、風疹、出生時外傷、低出生体重などがいわれている。

高機能自閉スペクトラム症の検査

心理知能検査:知的障害の有無、性格・社会性・言語力などを評価します。

高機能自閉スペクトラム症の治療

根本的な治療法はありません。
但し、幼少時より早期診断・早期介入・支援をうけた子どもの方が将来的な生活の質は向上します。

 

先生からのひとこと

昔から「あの人、変わっているね」「自分勝手で会話がかみ合わないね」などと言われていた人たちの正体がこの病気です。偉人・有名人では、織田信長、レオナルド・ダヴィンチ、モーツァルト、アインシュタイン、スティーブ・ジョブズ、イチロー、米津玄師など世間からは「変わり者」と言われますが、芸術・学問・商品開発・スポーツなど様々な分野で非常に優れた才能や能力(こだわり)を発揮して世に貢献している人もたくさんいます。
ただ人は1人では生きていけず何某か人と関わらねばなりません。ストレスフルな現代社会を生き抜くためには、幼少時から対人関係の対処法を教え、支援することで社会適応の困難さを緩和できるので早期発見、早期介入が大切です。