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神経疾患
発達障害

てんかん Epilepsy

てんかんとは

てんかんは突然意識を失って反応がなくなるなどのてんかん発作を繰り返す脳の病気で、年齢、性別、人種の関係なく発病します。てんかんは脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作(てんかん発作)を特徴とし、症状は大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々です。

てんかんの症状

以下のようなてんかん発作がみられます。

・強直発作(手足がつっぱる)
・間代発作(手足がガクガクとつっぱりとゆるみを繰り返す)
・欠神発作(非常に短時間の意識消失が突然起こる)
・ミオクロニー発作(全身や手足が一瞬ビクッとする)
・複雑部分発作(感覚や感情の変化、特殊な行動なの様々な症状が現れる)

 

てんかんの原因

脳神経は興奮と抑制がバランスよく働いています。車のアクセルとブレーキのように、興奮が強くなりすぎると抑制系の神経が働いて興奮を抑える、というようにバランスをとります。しかし発作が起こる時には興奮系の神経が強く働いたり、抑制系の神経が弱まることで、激しい電気的乱れ(過剰興奮)が生じます。

てんかんの検査

1.脳波検査:脳の異常な電気的興奮(てんかん波)の有無と大脳の病変部の場所を特定します。
2.頭部MRI:他の疾患の鑑別やてんかんの原因となっている大脳の病変部の構造変化を視覚的に明らかにします。
3.脳血流SPECT:てんかんの原因となっている大脳の病変部の脳血流は発作時に増加し、発作間欠期に低下します。この血流の変化を画像処理して病変部を同定します。

てんかんの治療

抗てんかん薬を単剤または多剤併用してんかん発作を抑制します。
てんかんの種類や同じてんかんでも各個人によっても使用する薬剤はそれぞれ異なる場合があります。

1.全般性発作:バルプロ酸

2.焦点性発作
(1)中心側頭部に棘波をもつ小児てんかん、Panayiotopoulos症候群、遅発性小児後頭葉てんかん
カルバマゼピン、バルプロ酸、レベチラセタム

(2)側頭葉てんかん、前頭葉てんかん
上記3薬に加え、ラモトリギン、小楠カルバマゼピン、クロバザム、トピラマート、ラコサミド、ガバペンチン、ゾニサミド、スルチアム

先生からのひとこと

てんかんは一定の発作を24時間以上の間隔をあけて繰り返すのが特徴です。1回の発作や脳波検査では診断することは難しく、くり返し発作と検査を行うことで診断がつきます。
てんかん発作時は意識がなくなることが多く、街中で転倒して怪我をしたり、駅のホームで待っている時、道路横断、運転、水泳、入浴中などに発作がおこると思わぬ交通事故に巻き込まれたり溺れることで命を落とす危険性があります。診断・治療を含め小児神経専門医による十分な病状コントロールが大切です。