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消化器疾患

腸重積症 Intussusception

腸重積症とは

腸重積は腸管が肛門側の隣接腸管の中に陥入することで生じます。時間が経過すると腸管壊死・穿孔を引き起こし、腹膜炎・ショックと致死的な経過をたどるため緊急性が高い。

腸重積症の症状

周期的な不機嫌(腹痛)、嘔吐、血便、脱水症

腸重積症の原因

乳幼児の場合、小腸と大腸のつなぎ目(回盲部)が分厚いため陥入しやすく、最も多い。
他、細菌性腸炎、メッケル憩室、消化管ポリープなどが原因となります。

腸重積症の検査

1.観便:肉眼的血便を確認するために浣腸で便を出す場合があります。
2.腹部超音波:腸重積の検出に使用。簡単に施行でき被爆もありません。
3.腹部CT:腹部超音波での腸重積の検出が難しい場合に行います。
4.注腸エコー・注腸造影:腸重積の確認と治療のため行います。

腸重積症の治療

1.非観血的整復術(注腸整復術)
腹部超音波または透視下で、肛門から生理食塩液を注入し水圧で陥入腸管を口側へ押し戻して整復する。発症後24時間以内が適応。術後は経過観察の入院が必要。

2.観血的整復術(ハッチンソン手技)
開腹手術にて直視下で手を用いて重積腸管を押し戻して整復します。非観血的整復術が無効な場合や高度脱水・ショックにより不穏で緊急性のある場合。発症後24時間以降で穿孔の危険性が高いとき。

先生からのひとこと

嘔吐で胃腸炎と誤診される場合もあります。乳幼児の血便を見たときは、本症を必ず鑑別除外する必要があります。生命に関わる緊急性の高い疾患のため、自宅で様子を見ずに速やかに医療機関を受診しましょう。