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消化器疾患

急性虫垂炎 Acute appendicitis

急性虫垂炎とは

虫垂内腔が何らかの原因で詰まることで虫垂に炎症が起きる病気です。
小児では5歳以降では1万人20-30人に発症します。乳幼児は腹痛がうまく訴えられないため虫垂炎の診断が難しい上、進行も早く破れる確率(穿孔率)が高いです。

急性虫垂炎の症状

腹痛(右下腹部痛)、発熱、嘔吐、食欲不振、腹痛による立位・歩行困難

急性虫垂炎の原因

虫垂の出口が硬い便の塊(糞石)でふさがれると消化液がたまることで虫垂は膨れあがり内部で細菌が増殖して炎症を起こします。
その後、虫垂の壁は内側からの圧迫で薄くなって血行が悪くなり炎症による傷害も加えてもろくなると最終的に破れてしまします。虫垂が破れると内部の細菌や糞便が腹腔内にばらまかれ、各臓器に炎症を起こし細菌や毒素でショックを起こすと心肺停止から死に至ります。

急性虫垂炎の検査

1.血液検査:白血球数、炎症反応(CRP)が上昇します。

2.腹部超音波:虫垂腫大(直径6mm以上)を認めると確定診断となります。他、糞石の存在やリンパ節腫脹を認めます。超音波によって重症度を評価でき治療選択の参考になります。

3.腹部造影CT:虫垂腫大と造影効果が認められると確定診断となります。他、糞石の存在やリンパ節腫脹を認めます。

急性虫垂炎の治療

1.保存的治療と外科的治療のいずれにしても入院治療が必要です。
(1)保存的治療
抗菌薬点滴:軽症~中等症の虫垂炎、穿孔後の膿瘍形成性虫垂炎が適応です。抗菌薬で細菌を駆逐することで炎症を抑えます。
(2)絶飲食:経口摂取を中止し腸管・虫垂の安静を図ります。

2.外科的治療
虫垂切除術:開腹手術で病変である虫垂を取り除きます。通常の開腹手術と侵襲の少ない腹腔鏡下手術があります。

先生からのひとこと

虫垂炎は放っておくと致死的な疾患です。発熱を伴い夜間眠れない、立ったり歩いたりできないほどの強い腹痛の時は早めに医療機関を受診して下さい。病状により治療法が選択できる場合がありますが、両者の利点・欠点をよく理解し納得した上で治療法を決めましょう。