循環器
自律神経疾患
自律神経疾患
心雑音
Heart murmur
心雑音とは
心臓は拡がったり縮んだりする時に弁が閉じる音がします。これが“ドッキン、ドッキン…”という「ドッ」と「キン」の2音1組の心臓の鼓動です。通常、この2音間には音が聞こえませんが、“ザァー、ザァー…”という雑音が聞こえる場合に心雑音と呼びます。心雑音が聞こえる場合に、心臓に穴が開いていたりする心奇形や弁が十分閉じないために血液の逆流を起こす病気が存在することがあります。
心雑音の症状
心雑音、無症状、多呼吸、陥没呼吸、哺乳力低下、体重増加不良、発汗過多、頻脈
心雑音の原因
1.機能性(無害性)雑音
健常児の約30%以上に聞こえる。原因不明。血液量が多かったり血液の流れる速度が速いと雑音として聞こえる場合があります。治療不要。
2.心原性心雑音
心室中隔欠損症をはじめとする心臓の形態異常(先天性心奇形)や心臓の内の弁の閉鎖障害(弁膜症)などがある場合に聞こえます。
心雑音の検査
1.胸部レントゲン:心奇形、心拡大、肺血管陰影の増強などの有無を調べます。
2.心電図:先天性心疾患に伴う心電図異常や心臓にかかる負担などを評価します。
3.心臓超音波:心臓の形態異常、血液の流れ、心拍出量などの心機能を評価します。
心雑音の治療
機能性雑音は病気ではないので治療はいりません。先天性心疾患がある場合、重症度によりそれぞれの疾患に応じた手術による治療が必要になることがあります。
先生からのひとこと
心雑音は乳児健診や学校健診で偶然に発見されることが多いです。学校健診で指摘される心雑音は機能性雑音が多く治療を要することは少ないです。一方、生下時や乳児健診で指摘される心雑音には先天性心疾患によるものがあるため、その際は早めに小児循環器専門医による精密検査を受けましょう。くれぐれも元気に見えるからと言って放置しないように。