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呼吸器疾患

気管支炎・肺炎 Bronchitis, Pneumonia

気管支炎とは

かぜ(上気道炎)をこじらせることで、気道のさらに奥の気管支粘膜へ炎症が拡がったもの。いわゆる「咳のひどいかぜ」。熱が出る場合と出ない場合があります。

肺炎とは

気管支炎がさらに進行し、気道のさらに奥の肺にまで炎症が拡がったもの。いわゆる「重症化した気管支炎」。必ず発熱を伴うので、熱と咳が続くかぜは肺炎に注意。胸部X線では肺炎像(浸潤影)を認める。肺炎が形成されるには発熱から3-4日以上かかることが多い。

気管支炎・肺炎の症状

発熱、せき、鼻水、息苦しさ、ゼロゼロ、のどの痛み、頭痛、体のだるさなど

気管支炎・肺炎の原因

主な原因はウイルス感染症によるもので、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)などが多い。他、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジアも原因となりえます。

一方、のどに定着した病原細菌が、ウイルス感染を契機に下気道から肺へ浸潤することもあります。
肺炎球菌、ヘモフィルス菌(=インフルエンザ桿菌)、モラキセラ菌が多い。

気管支炎・肺炎の検査

1.胸部X線
気管支炎と肺炎を鑑別するには胸部X線で肺炎像があるかを確認する必要がある。

2.血液検査
⑴白血球(WBC)と炎症反応(CRP):ウイルス感染では正常か軽度上昇にとどまる。細菌感染では著明に上昇することが多い。
⑵白血球分画:ウイルス感染ではリンパ球(Lymp)、細菌感染では好中球(Neut)が主に増加する。
⑶抗体検査:血液でウイルスやマイコプラズマ、百日咳などの抗体の有無を調べて感染しているか判定する検査。

3.微生物学的検査
⑴迅速検査:鼻やのどを綿棒でこすり、ウイルス感染やマイコプラズマを調べる検査。15分前後で結果が出る。
⑵細菌培養検査:鼻やのどを綿棒でこすり、培地で細菌を繁殖させ顕微鏡で観察同定する検査。細菌感染を調べる検査。結果が出るのに約4~7日間かかる。

気管支炎・肺炎の治療

ウイルス感染と細菌感染
⑴ウイルス感染:ウイルスを殺す薬はないため症状に対する治療(対症療法)のみで改善を待ちます。基本的に特効薬はありません(インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスを除いて)。

⑵細菌感染:細菌に対しては抗菌薬が有効です。但し、抗菌薬の効果が出るには投与開始3日目はかかるため、使用直後に解熱するわけではありません。

通院治療と入院治療
⑴通院治療:①呼吸状態が悪くない、②薬を確実に飲める、③ある程度の飲食ができる、④血液検査で炎症反応(CRP)が高くないなどの条件をみたす児。
⑵入院治療:①1歳未満、②呼吸状態が悪い(酸素飽和度<94%)、③薬が飲めない、④飲食ができず脱水症状を伴う、⑤血液検査で炎症反応(CRP)高い(CRP>5.0mg/dl)、⑥通院治療で改善しない、⑦経過が長い(発熱が7日間以上続く)などの条件をみたす児。

3.治療薬
⑴鎮咳去痰剤(咳止め)・抗ヒスタミン薬(鼻水止め)・解熱鎮痛薬(熱冷まし)
⑵経口抗菌薬:サワシリン®、クラバモックス®、メイアクト®、オゼックス®、ファロム®など
⑶静注用抗菌薬:ビクシリン®、ユナシン®、クラフォラン®、ロセフィン®、ミノマイシン®、メロペン®など

先生からのひとこと

かぜは一般的によくある病気ですが、こじらせると肺炎になり入院が必要になることがあります。発熱が3日以上続いたり、息苦しさで眠れないときは必ず受診しましょう。また薬が飲めないお子さんは入院する確率が高くなります。お薬嫌いは早めに直しておきましょう。