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アレルギー
自己免疫疾患

新生児・乳児消化管アレルギー NonIgE mediated gastrointestinal food allergy

新生児・乳児消化管アレルギーとは

食物アレルギーのうち嘔吐、血便、下痢、腹痛などの消化器症状を呈するものを消化管アレルギーとよびます。継続して食物抗原を与えられると、腸閉塞(腸が詰まる/動かなくなる)、腸管穿孔(腸に穴があく)、栄養障害からの成長・発達障害をきたすことがあります。

【非IgE依存性消化管アレルギーの分類】
(1)食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)
嘔吐、下痢、血便をきたす。病変部は全消化管。乳児期早期まではミルクに対するものが多い。

(2)食物蛋白誘発直腸大腸炎(FPIAP)
粘血便を主症状とし、新生児期から乳児期全般に認められる。全身所見は比較的良好で体重増加不良を呈することはまれです。

(3)食物蛋白誘発胃腸症(FPE)
食物抗原摂取後に2週間以上続く下痢、体重増加不良などをきたす慢性疾患。小腸病変を主体とし、二次性乳糖不耐症などを伴う。

新生児・乳児消化管アレルギーの症状

嘔吐、血便、下痢、腹痛、体重増加不良

新生児・乳児消化管アレルギーの原因

口から摂取された食物中の蛋白が、十分に分解されないと異物として認識され免疫応答が生じます。食物アレルギーと異なり、IgE抗体が関与しないタイプでは、主に抗原特異的Tリンパ球、炎症性サイトカインが中心的役割を果たします。

新生児・乳児消化管アレルギーの検査

血液検査:末梢血好酸球増多、アルブミン低下、炎症反応(CRP)上昇、代謝性アシドーシス、牛乳特異的IgE抗体、TARC

便検査:便潜血、便培養検査、便粘液細胞診、便中α1-アンチトリプシン

画像検査:腹部レントゲン、腹部超音波、腹部CT、消化管造影、シンチグラフィー

消化管内視鏡検査:腸粘膜の発赤、リンパ濾胞過形成、びらん、アフタ、出血、粘膜浮腫などが認められるが、消化管アレルギーに特異的な所見はありません。

食物除去・負荷試験:原因と考えられる食物を除去して症状が消失することを確認する。症状が改善して5〜6ヵ月が経過し、体重増加が得られた後に診断確定のために食物を再度与えて症状が再燃するかを確認する。

新生児・乳児消化管アレルギーの治療

治療の基本は原因食物の除去。
母乳で発症した場合、加水分解乳やアミノ酸乳を選択する。

先生からのひとこと

消化管アレルギーは乳児の体重増加不良や繰り返す嘔吐、長引く下痢、血便などで発見されます。原因食物を同定し除去することで、赤ちゃんの成長を促すことが大事です。予後良好で2歳には9割前後のお子さんが耐性を獲得すると言われています。