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ワクチン

2022.10.13

小学校入学前に不活化ポリオ+三種混合ワクチンを接種しよう

百日咳・ポリオ

皆さん、小学校入学(就学)前に接種するワクチンはMRワクチン2回目とおたふくかぜ2回目だけと思っていませんか?

日本小児科学会が推奨する就学前のワクチンは、他に不活化ポリオワクチン5回目と三種混合ワクチン5回目があります。

ポリオは、ウイルスが口から体内に入ることで主に乳幼児が感染し、発症すると手足に麻痺を引き起こし、呼吸不全で死亡することもある病気です。いったん起こった手足の麻痺は回復しない場合も多く、生涯の後遺症となります。

2022年7月に約10年ぶりにアメリカでポリオの感染者が1人確認されました。8月には8月12日にはニューヨーク市の下水からポリオウイルスが検出されました。同年6月にはイギリスのロンドンの下水からもポリオウイルスが検出されています。

ポリオは世界保健機関(WHO)が定める「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の対象です。今後、旅行者などを介して日本に入ってくることが危惧されています。

不活化ポリオワクチンは、現在四種混合ワクチンに含まれ、定期接種で4回目接種までは行われています。
しかし、5歳頃になると抗体価が低下し、再びポリオ発症のリスクにさらされます。5回目接種により抗体価を高く維持することができます。

 

 

同様に、四種混合ワクチンに含まれる百日咳ワクチンについても、5-6歳で抗体価が低下します。最近の調査では、百日咳にかかる患者さんの多くは小学生になっています。

百日咳にかかると、息が吸えないくらいひどい咳が長く続き、月齢の低い赤ちゃんが感染すると呼吸困難や低酸素血症、けいれんを起こしたりします。小学生に三種混合ワクチンを接種することで、本人だけでなくまだ赤ちゃんの弟や妹を感染症の危険から防ぐことができます。

それでは「ポリオも百日咳も入っている四種混合ワクチンを接種すればよいのでは?」と思うお母さんもいるのではないでしょうか。

日本では四種混合ワクチンの5回目接種は認められておらず接種することができません。しかし、不活化ポリオワクチンと三種混合ワクチンの5回目接種は任意接種扱いですが接種することはできます。
ただ、おたふくかぜ・ポリオ・三種混合を同時に接種すると、約1.5~2万円ほどかかるのがたまにきず。
さて、このお値段…お子さんの大切な将来を守るためには安いものと考えるのか、はたまた経済的に苦しいのでお子さんの感染症のリスクには目をつぶるのか。保護者の皆さんはどうお考えですか?答えは言わずもがなですよね(笑)

 

 

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