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2023.01.05

保湿剤の種類と特徴

冬になると湿度が低下し皮膚カサつきやのどの痛みが気になる季節ですよね。お肌のデリケートなお子さんにとって乾燥肌を放っておくとかゆみや肌荒れの原因となります。

そこで、今回は基本的な保湿剤の種類と特徴について紹介します。

 

1.保湿剤の作用

保湿剤の作用には大きく以下のような作用があります。

・皮膚に水分を取り込み、乾燥を防ぐもの

・皮膚に膜を張り、水分が逃げるのを防ぐもの

・古い角質を除去し、皮膚をやわらかくするもの

 

2.保湿剤の種類

1)皮膚に水分を取り込み、乾燥を防ぐもの(モイスチャライザー)

水分保持作用の高い保湿成分にはヘパリン類似物質とセラミドがあります。

■ヘパリン類似物質製剤

 持続的な保湿効果(ワセリンや尿素製剤よりも高い)、血行促進作用、抗炎症作用があります。

 医療用医薬品:ヒルドイド、ビーソフテン

 市販薬:HPクリーム、アットノン

   

■セラミド

 肌のバリア機能を整え、水分保持力を高めます。セラミドが欠乏すると敏感肌になります。

 医療用医薬品:セラミドを含む医薬品はありません

 市販薬:Curel(キュレル)、Locobase REPAIR(ロコベースリペア)、セルコラ保湿クリーム

《用途》乾燥肌の保湿、あかぎれ、水仕事で手が荒れがち

   

2)皮膚に膜を張り、水分が逃げるのを防ぐもの(エモリエント)

■ワセリン製剤

 皮膚に膜を張ることで水分の蒸発を防ぎます。刺激が少なく、安価で手に入ります。

 白色ワセリン>プロペト>サンホワイトの順で不純物が少なく、低刺激になります。

 医療用医薬品:白色ワセリン、プロペト

 市販薬:白色ワセリン、サンホワイト

《用途》肌荒れがひどいとき

     

3)古い角質を除去し、皮膚をやわらかくするもの

■尿素製剤

 尿素は皮膚の水分保持作用や角質溶解作用(古い角質を除去し皮膚をやわらかくする)があります。

 医療用医薬品:ウレパール、ケラチナミン、パスタロン

 市販薬:ケラチナミンコーワ、フェルゼアHA20、アトリックス

《用途》かかと・肘・膝・手のひら・足の裏の乾燥やひび割れ

  

4)その他

■ビタミン配合剤

 血行促進作用や表皮の新陳代謝を高める作用があります。

 医療用医薬品:ユベラ軟膏(ビタミンA・E配合)

 市販薬:ザーネ軟膏(ビタミンE配合)、ユースキンA(ビタミンB2・C・E配合)

《用途》しもやけ、あかぎれ

  

3.保湿剤の使い方

・少なくとも1日2~3回(夜の入浴後・朝の洗顔後・日中)は塗るようにしましょう。冬場は1日1回の塗布では足りません!

・入浴後や手を洗った後は皮膚が乾燥しやすいので、速やかに保湿剤を塗りましょう。

・塗る量の目安は、

  • チューブタイプは成人の人差し指の先端~第1関節まで(1 Finger Tip Unit)
  • 瓶に入ったクリームは成人の人差し指の先端~第1関節までの1/2の長さをすくった量
  • ローションは手のひらに1円玉程度の面積量

上記の量(0.5g)で成人の手のひら2枚分を塗ることができます。また塗った後、皮膚がややテカる程度またはティッシュが貼りつく程度が使用量の目安になります。

まとめ

 

 

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